「この香り、凄く好きかも」
彼女はそう言うと目を閉じて再び香気を堪能しはじめた。甘く爽やかなその香りは優しく車内を包んでいる。
「あなたのためにドリップした甲斐があったわけだ」
ハンドルを握る彼は軽く目を細めて笑ってみせると、「一口ちょうだい」と彼女へ左手を伸ばした。
「だーめ」
彼女はそう言って一口飲むと、「幸せ」と溜息が同時に口を衝いて出た。満足そうに余韻を楽しむと、「一口だけね」と飲み口を彼に向けた。
シナモンを添えて

「この香り、凄く好きかも」
彼女はそう言うと目を閉じて再び香気を堪能しはじめた。甘く爽やかなその香りは優しく車内を包んでいる。
「あなたのためにドリップした甲斐があったわけだ」
ハンドルを握る彼は軽く目を細めて笑ってみせると、「一口ちょうだい」と彼女へ左手を伸ばした。
「だーめ」
彼女はそう言って一口飲むと、「幸せ」と溜息が同時に口を衝いて出た。満足そうに余韻を楽しむと、「一口だけね」と飲み口を彼に向けた。