レ・ミゼラブル読書日記5

 求めるべきは時を埋める為の早さではなく、余裕を持つことである。
 一巻三章七節はトロミエスのユーモアとと演説である。
 自身の知識や哲学を高らかに謳い、美を形容するかのように無知を比喩する。そして自分は一種の幻影なのだと仄めかすのだ。
 彼は頭と口はよほど良く回るのだろう。
 七頁にも及ぶトロミエスの演説を目にすれば、彼のその饒舌多弁ぶりを理解出来るだろう。私なら友人になりたいとは思わない。但し、頷ける言はある。

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