読書感想文

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル読書日記5

求めるべきは時を埋める為の早さではなく、余裕を持つことである。 一巻三章七節はトロミエスのユーモアとと演説である。 自身の知識や哲学を高らかに謳い、美を形容するかのように無知を比喩する。そして自分は一種の幻影なのだと仄めかすのだ。 彼は頭と...
レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル読書日記4

自身が思っているより自分は賢くない。 一巻三章六節はフェヴァリットの本心について書かれている。 フェヴァリットは遊びと割り切り、金持ちで大嫌いなブラシュベルと付き合っているのだ。そしてブラシュヴェルと意中の若者芸術家との間で、ユーウツな自分...
レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル読書日記3

自由で愚かな猫たちによって王朝は再びもたらされた。 一巻三章五節は復権した王朝と下層民についての説明である。 フランス革命で何が起きたのかを承知していれば、下層民を侮る事は間違いだと容易に理解できる。 彼らは祖国のためならば古代ギリシア人の...
レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル読書日記2

世界が羨むような若さと一つの恋を孕んだ四重奏。そう、ファンチーヌは目覚めた恋の只中にあるのだ。 一巻三章四節は若者達によるピクニックの様子が事細かに記載してある。 ファンチーヌの心は既に決まっているようだ。 遊びの輪に交ざって八人全員で楽し...
レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル読書日記

娯楽は教養を持つものにしか楽しめない。なるほど、確かにそのようだ。レ・ミゼラブル一巻三章三節、フォンティーヌの人物紹介はまさにその通りである。ローマ神話の神々や芸術の精神、最低限そう云ったものを持ち合せていない者には難解なものかもしれない。...
読書感想文

ありがとう

今でも自分が死んだら葬式はしなくて良いと思っている。自分自身には必要のないことだからだ。それに折角死んだなら人間の輪から外れて自然の一部になりたいとも想っている。だから火葬ではなくそのへんの山に風葬してもらえたらどんなに嬉しいかわからない。...